あらすじと金融テクのポイント
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ナニワ金融道・こまねずみ常次郎・ミナミの帝王
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6巻
肉欲棒太郎は倒産の覚悟を決め、夜逃げします。
灰原はじめ帝国金融の社員は、賃借権を行使してさっそくビルを占拠し、鍵も付け替えます。
しかし、灰原と吉村は風俗業の債権者たちに拉致され、最後は暴力団事務所に監禁されます。
ビルには桑田が張り付いていましたが、そこにも押しかけてきたため、110番しました。
警察が動き出したことで暴対法を恐れるヤクザは、灰原と吉村を解放しました。
債権者たちは帝国金融にも押しかけますが、社長にいとも簡単にあしらわれてしまいます。
ここは法律を使った駆け引きが連発される場面で、とても勉強になりました。
肉欲が不渡りを出したことで、停止条件付代物弁済予約が発動され、抵当権がついたままビルの所有権は帝国に移ります。
帝国金融はこのビルに入居します。
自社ビルへの引っ越しにみんな意気揚々としており、他の階には弁護士や司法書士の事務所を入れる予定にしています。
賃借権の権利者に設定されている灰原も今までどおりビルの一室に住み続けます。
あわてたのがバブル時代に肉欲に不動産価値を大幅に上回る融資をしていたアカ信ファイナンスです。
突然の倒産では管理責任が問われます。
そこへ帝国は「滌除」という手段を使って、破格の安値で抵当権を買い取ろうとします。
アカ信は抵当権を行使してビルを競売にかけると帝国金融を脅しにかかりますが、そんなことはとっくに織り込み済です。
金融会社の入ったビルを落札する人はいません。
破格に安い賃貸料で全フロアに賃借権が打たれているので、オーナーになっても儲かりません。
第一、競売にかけるための保証金すら用意できません。
アカ信ファイナンスは親会社の赤貝銀行からも不良債権会社のカテゴリーに入れられてしまいました。
融資担当者の駒津田は、お先は真っ暗です。
聞いたこともない不動産関係の法律知識がたくさん出てきて、とても勉強になった一冊でした。
7巻
アカ信ファイナンスは滌除を飲み、ビルは晴れて帝国金融の自社ビルとなります。
ある日、灰原はビルの中をうろついていて、テナントの広告代理店の主任にチラシ配りのバイトの応募と間違われます。
灰原は勉強になりそうだと感じて、やってみることにします。
一時は借金の返済のためにバイトを始めたのでは?と社内で疑われますが、それも晴れます。
広告代理店の主任・朱美・宏子と飲みに行き、飲みすぎてみんなで朱美の家に泊まることになります。
灰原と朱美は互いに何か感じるものがあったようです。
さて、帝国金融の仕事では奈良の農家・山川が借り入れを申し込んできます。
息子が車をベンツにぶつけて賠償費用が必要になったのです。
この田舎者の親子は見ていて驚くほど、相手のいいなりに支払っていきます。
土地を売り、借金をし、ただ恐怖と無知に支配されて、相手のなすがままです。
「本当にこんなやつがいるの?」と思うぐらいですが、ごくたまにいるこういうタイプが最高のカモになるのでしょう。
とにかく、その見事な喰われっぷりを実際のマンガで読んでほしいです。
帝国への借り入れが増えていきますが、担保力に限界が出てきます。
農地は農家同士しか売買できない法律があり、帝国にはあまり意味がないのです。
こういう知識が出てくるところがこの漫画が面白く、役立つところです。
ところが、別の案件で農地を勝手にターミナルにして運送業をやっている献金急便が現れ、2つの客を結び付けることで大きく儲けるアイデアが浮上します。
とてもダイナミックなストーリー展開です。
灰原と朱美は惹かれあい、灰原は自分の部屋で朱美を抱こうとしますが、朱美は「自分は過去のある女」と拒みます。
8巻
帝国は献金急便へのトンネル融資に協力することを条件に、山川にさらに少し貸します。
山川の担保力に限界が出てきたので、ヤクザは別の回収方法に出ます。
タコ部屋に入れられそうになった後は、弟を連帯保証人に取られます。
こんな折に山川の息子は相手の女が妊娠して結婚することになります。
損害保険に詳しい朱美は保険屋との交渉を助けてやります。
献金急便は政治家・銭丸に献金し、市街化調整区域ははずれる方向に動き出します。
しかし、桑田と灰原はライバル政党に献金急便のスキャンダル情報を流し、議会で不正取得の追及が始まります。
ヤクザは山川の弟を追い込みにかかりますが、家は建てたばかりでローンの抵当権がフル、会社は退職金も出なさそうで、100万円ほどの預金しか回収できません。
山川は限界になって、息子の結婚相手の親に事情を話し、式の延期を申し入れます。
ところがこの相手が献金急便のスキャンダルの報道を知っていて、この土地を取得してしまってはどうかと提案してきます。
相談した不動産屋がこの話に乗り、金をかき集めました。
灰原が描いた、山川をトンネル融資に使うアイデアは、山川が絶対6800万円を工面できないことを前提にしていました。
ところが思わぬ展開でこの前提が崩れ、帝国の儲けは利息分だけとなり、灰原は金融の厳しさを知ります。
この巻では灰原と朱美が結ばれます。
朱美には人に言えない秘密があったのですが、灰原はそれを受け入れます。
それが何かは本を読んで確かめてください。
朱美というキャラクターに深みを与える、すごい設定です。
さて、次のお客さんは小学校の教頭先生です。
商品先物取引に仕組みもわからずのめりこみ、帝国に融資を申し込んできました。
9巻
灰原は社長に鬼になれるかと問われます。
商品先物に手を出すと破滅は早いです。
三ノ宮教頭の人生を破滅させても稼ぐ方を選ぶか、一括返済させて商品先物もやめさせるか。
灰原は鬼になることを選び、三ノ宮に白紙の借用証にサインさせます。
これはじゃぶじゃぶ貸すという意味です。
聞きつけた商品先物会社は、向い玉を立て、ショートで沈める方針にします。
架空名義で三ノ宮と逆の注文を立て、追証で追い込んでいきます。
帝国はどんどん貸す方針で、灰原は罪悪感を感じながらも進みます。
教頭の借金は600万円に膨らんでいきます。
さて、灰原は朱美と食事に行った際に、朱美の昔の男のヤクザに絡まれ、ケンカをしてしまいます。
相手は診断書を取って傷害罪で訴えると言い出し、灰原は留置場に泊まりになります。
そこで再会したのは、なんとあの泥沼亀之助でした。
これを利用し、泥沼は灰原は詐欺の共犯者だと供述します。
おかげで取り調べが長引きますが、結局は嫌疑不十分で不起訴となります。
教頭は300万円の追証が工面できず、修学旅行の積立金に手を出しかかります。
さらには、証拠金を1000万円にして一気に取り戻そうという提案に乗ってしまいます。
10巻
三ノ宮教頭はうまく乗せられて、商品先物取引で4000万円の損を出してしまいます。
家を追い出されてビジネスホテル暮らしに。
さらに呼んだホテトル嬢に500万円盗まれて、文字通りの一文無しに。
ついに修学旅行の積立金に本当に手を出してしまいます。
自宅に泥棒に入った事もバレ、積立金のネコババもバレ、窮地に陥った教頭は睡眠薬自殺を試みます。
意識を失う寸前にかけた電話を受けた灰原は、桑田・吉村とともに懸命に捜索し、救出します。
教頭は不祥事でクビになりますが、退職金だけは出してもらえることに。
帝国はこれを奥さんに受け取らせた上で、連帯保証人の彼女を追い込むことにします。
学校最後の日。同僚は冷たいですが、児童は歌を歌って泣いて見送ってくれました。
教頭は3畳のボロアパート暮らしになり、低賃金の仕事を探します。
帝国は自宅を競売にかけても現金化するのに2年はかかるので、預金を差し押さえる手に出ます。
さて、次のエピソードでは風俗ビルの開業に失敗して夜逃げした肉欲棒太郎が登場します。
ノミ行為の回収業でヤクザに雇われて身を立てながら、再起のチャンスを伺っていました。
そして、ついにヒントをつかみます。
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