あらすじと金融テクのポイント
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ナニワ金融道・こまねずみ常次郎・ミナミの帝王
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16巻
屑信用組合と表六玉銀行が取り付け騒ぎとなります。
灰原は機転を利かせて、このチャンスに大量の優良客を獲得します。
浴田は自分が属する警察署長の車にヒビレックスタイヤのチラシを入れてしまい、マルチ商法の副業をやっていることをつかまれてしまいます。
署長は浴田を、警察内にマルチ商法がどれだけ浸透しているか調査するためのスパイにします。
枷木はヒビレックスを見切り、みずからマルチの親になることを目指します。
灰原は成功の暁には金主になってもらうことを夢見て、自分の判断で融資を約束します。
枷木は渡米して日焼けマシンの商材をみつけてきました。
しかし、帝国の金畑社長は独自の経営哲学があり、ベンチャーキャピタルのような融資を許しません。
枷木に生命保険に加入させ、灰原が連帯保証人になることで、ようやく融資にゴーサインが出ます。
日焼けマシンは徐々に売れ、灰原は売上をすべて貸付金の返済に充てさせ、新事業はうまくいくかに見えます。
そんな折、灰原は金畑社長の秘密の会合にお供します。
高級料亭で待ち受けていたのは、刑事部長、警察署長など。
なんと、社長と刑事部長は同窓生と判明します。
警察は内部に浸透するマルチ商法を叩くことを計画していることがわかります。
警察側の依頼は債権回収機構をうまく回すために、若手警部補の都沢に回収のテクニックを3ヶ月で仕込むこと。
金畑社長は、マルチ潰しのタイミングを3ヶ月ほど遅らせることを条件に受諾します。
帰り際、社長は灰原に、金融屋は金主という太陽に照らされる月にすぎない、と諭します。
安易に独立しても運命は苛酷で、自分が太陽にならなければ未来はない、と。
17巻
ブローカーの裏切と居酒屋でもめて通りに放り出された落振。
偶然通りかかった灰原は家まで送ります。
彼は海事代理士という船の法律の専門家で、後の話の伏線になります。
さて、帝国金融にクルーザー転売に関係した大型融資申し込みが入ります。
売主は大手釣り具チェーン・ミドリムシの栗尾、北新地のビルオーナー末期がこれを買い取って、すでに買い付けを申し込んでいる大手企業・錦蛇に売ります。
間に立ったブローカーが浦切。
手続きは帝国の顧問弁護士の悪徳が行います。
車の所有権移転と同じはず、という考えでうまく行ったように見えました。
ところが港に船を見に行くと、真の所有者という金箔が現れます。
20t以上の大型船は法律が違い、手続きに不備があったことが判明しました。
栗尾と浦切はグルで、末期と帝国は詐欺に遭ったのです。
釣具店も浦切の店も夜逃げした後でした。
灰原の報告を聞いてかけつけた桑田は、振出人:末期観光、受取人:灰原の手形に突然裏書します。
手形を自分のものにし、末期と灰原に連帯責任で帝国への支払いを求めようというのです。
18巻
末期は桑田の行為は無効と主張しますが、桑田は手形の法律を説明し、場合によってはヤクザにこの手形を売るといいます。
このやり取りの中で説明されることがとても勉強になります。
身内を追い込んだように見えて、実は桑田は灰原の負担を半分に減らしたのでした。
末期は意気に感じて自宅に2300万円の抵当権をつけることを承諾します。
灰原は2300万円の借用証を書き、帝国への返済を誓います。
社長は借用証を金庫に入れますが、開け方まで教えているので、灰原は持ち逃げも可能です。
しかし、灰原は朱美の励ましもあって戦うことにします。
灰原は都沢を連れて、栗尾と浦切の捜索に全力を挙げます。
まず栗尾の本籍地で土建屋を装っての聞き込みに失敗。
その後、海事代理士の落振のことを思い出します。
大阪で落振を探すか、浦切の本籍地に向かうか迷った後、夢の勘を信じて大阪を選びます。
ようやく落振を探し当てると、橋の下のルンペンになっていました。
お金を欲しがる落振に振り回されながら、関係のありそうな先を順に訪ねていきます。
話を聞くうちに、落振は浦切、栗尾、金箔という今回の詐欺の関係者全員を知っていることがわかりました。
灰原の勘は正しかったようです。
浦切は元霞が関の役人、不祥事で大阪に流れてきて、スナックの女・光子をゲット、それが末期ビルのラウンジ・ぬめりのママ。
そして、浦切の弟の所在と、ボロアパート住まいだが、何か怪しい仕事をしている。
そこまで突き止めました。
19巻
浦切の弟・史浩は夜泣きそばの屋台をやっていると判明しました。
金箔の霊感商法に引っかかって借金地獄に追い込まれ、夜泣きそばの親方の世話になっているのでした。
しかし、話を聞くと、その原因を作った姉(浦切の妻)は音信不通となっているとわかり、この線からの捜索も消えます。
落振は灰原らをさらに引きずりまわして飲食しますが、どれも当てのない話ばかりです。
灰原がもう見切りをつけようとすると、落振はついに奥の手を出してきます。
「0号不渡り」です。
手形の不渡りには何種類かあって、1号不渡りと2号不渡りはよく知られています。
1号不渡りは振り出し人の口座の残高不足、2号不渡りは詐欺や契約不履行など、振出人の信用に関係ない事情で払えない場合です。
しかし、2号不渡りにするには、手形額面と同額の「異議申立預託金」を預けねばなりません。
そして善意の第三者がこれを仮差押えし、手形訴訟を起こせば、たいてい負けるのです。
つまり、普通は手形はいったん流通すれば、払うか銀行取引停止処分で倒産に追い込まれるしかないに近いわけです。
ところが、0号不渡りは裁判所が支払いの停止を命じるもので、預託金は20%程度でよいらしいのです。
この金額なら末期社長も用意できる可能性があります。
灰原らは落振の指導のもと、裁判所を騙して0号不渡りにする作戦に賭けます。
発覚すれば犯罪ですが、都沢は自分の身分を忘れて、この計画に夢中になっていきます。
灰原は朱美のアドバイスで、都沢の発言を秘かに録音していきます。
管轄の裁判官の下調べまで綿密に行って、作戦を決行しました。
聞いたことのない種類の不渡り通知を受けた裏書人・錦蛇の善井は、金箔・浦切・栗尾らを呼び出し、銀行に説明を求めに行きます。
帝国の社員はこの機会に4人の身柄を確保し、事務所に連行します。
犯罪の発覚を避けたい善井や金箔は、金畑社長の要求に応じ、お金の問題は解決しました。
社長も社員も、灰原の執念と誰も知らないウルトラCの技をたたえます。
3ヶ月経って都沢も卒業。
灰原は餞別を渡しましたが、それは都沢が有印私文書偽造および行使の共犯者である証拠の録音テープでした。
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