6巻~9巻完結編 あらすじと見どころ
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6巻 貸しはがし
資金繰りに窮した真具合家具は、新撰リースからの借入に当たり、従業員の香山さとりを連帯保証人に立てます。
さとりは同じアパートのおばあちゃん素利野愛子と仲良くなっていましたが、実は彼女は刑期を終えたばかりのスリの常習犯でした。
愛子は借り入れの話を耳にはさみ、さとりが連帯保証人になっていることは知らぬまま、仲間と共謀して現金を奪います。
真具合は夜逃げし、常次朗はさとりに追い込みをかけねばならなくなります。
さとりは一部を返済しますが、残債について保証人を立てることを拒みます。
常次朗の上司はまだ預金があると踏んで、仮差し押さえをかけます。
さとりは捺子と同じ店で働き、常次朗のことを知り、また偶然客として来た兄に会います。
兄がお金を貸してくれて、問題は片付きました。
さとりはボランティアで電話相談室をやっていたのですが、そこに愛子が偶然電話してきて、事の真相を知ります。
安易に連帯保証人になることの怖さがわかるお話です。
ちなみにこのお話の中で、捺子は妊娠し、二人は結婚することになります。
この話の後、常次朗が若い頃ボロアパートに住んでいた時のエピソードが一話入ります。
次はマイホーム欲しさに手抜き住宅を買って地獄を見る家族のお話です。
川野字は安月給の上、会社への借金も抱えて、一家6人で狭い社宅に住んでいます。
上手い話に乗せられて、手抜き不動産という業者から格安の家を買いました。
ここは新撰リースも手を焼いているたちの悪い客でもあります。
一家は家を買えて喜んでいますが、次の巻では大変なことになります。
7巻 マイホームの意義
川野字は、サラ金返済のためにオーバーローンで借りた金を取りにいきますが、手抜きハウジングはなくなっていました。
日掛け屋への返済を逃れるため、こんな小細工をしたのです。
帰宅すると、ローンの審査を通過するために名前を借りた母が本当に押しかけて大騒ぎ。
そして家の傾き、廃棄物を埋め立てた土壌などの欠陥が一気に露呈します。
妻子は実家に帰ってしまい、離婚問題が勃発。
川野字は自宅に放火しようとして常次朗に止められます。
さらには会社をクビになり、失踪します。
常次朗は一級建築士の力を借りて住宅の欠陥を証明し、損害賠償請求する手に出ます。
この過程で宅建業保証協会の保証(1000万円が上限)の話が出てきたりするところも勉強になります。
紆余曲折するのですが、請負建築業者や名義貸しをした設計士をつかみ、手抜きに家を買い戻させることに成功します。
マイホーム購入に伴うトラブルが理解できて、マイホームの意義について再考させられるお話です。
次のパチンコ望郷編は、パチンコに入り浸りのおっさんが実はすごい奴で、取り立てのやくざの若者の組抜けに一役買う話です。
スカッとしますよ。
その次の話では、捺子が無事出産して、常次朗は父親になります。
病院の帰りに車の接触事故になった相手が次の客です。
都山岩男は美しい妻がいますが、内向的な性格で会社になじめません。
そんな彼が突然会社を辞めて、農家になるための資金を借りに来ました。
8巻 農村ウォーズ
上司は常次朗に個人的な貸しという形で貸してやるよう命じます。
岩男は、畑の貸与を約束してくれたおばあちゃんが痴呆症とわかったり、最初から大変な目に。
しかし、キャリア10年目の同郷の岡本と知り合い、彼を利用しようと考えます。
しかし、頭でっかちで人の心がわからない岩男はトラブル続きです。
嫁の父が訪ねてきて、娘を奪還していき、一人になります。
退職金は予想をはるかに下回り、返済予定が狂ってきます。
常次朗は、連帯保証人の嫁を追い込もうとしますが、金貸しに詳しい父親に阻まれてしまいます。
彼は岩男と同じ地で農民をやり、作物を換金して回収することを命じられます。
岩男は常次朗を労働力として利用することにし、おかしなコンビの奮闘が始まります。
しかし、他人の作物を枯らした濡れ衣を着せられたり、次第に村八分の状態に追い込まれます。
背後にあるのは田舎の閉鎖性などではなく、農業整備事業に向けた農地買占め。
そしてさらにその背後にはダム建設に向けた大物政治家の思惑があったのでした。
スキャンダルをつかんで逆転していく常次朗の行動に魅せられます。
「農地は農家しか買えない」など、普通の人が知らないことも勉強できて、ワクワクしながら賢くなれる一冊です。
9巻 独立準備完了!?
貧乏ながらも妻子と幸せな生活を送る常次朗ですが、会社の金300万円をひったくられ、状況が一変します。
会社から弁償を求められた彼は、独立と5000万円の融資を願い出ます。
面談に応じた社長は提案を一蹴し、退職して別企業に就職することを提案します。
それは大手サラ金の一部署。
行ってみると、サラ金規制法以降、塩漬けにして自主退職を待たれている、昔のやり手金融マンの墓場でした。
やる気もプライドもなくした男たちの長となった常次朗は、またしても並外れた情熱と行動力で彼らを変えていきます。
しかし、途中で会社の策略で仲間割れを仕組まれたり、スムーズには行きません。
偶然会った昔の恋人との浮気がバレて捺子が奈良の妹の家に出ていったりといったトラブルも起きます。
そして、陰謀で最大のピンチに陥った時、常次朗は最もあり得ない人物に助けを求め、共同戦線を張ります。
とても魅力的なラストの展開はネタバラシなしということにしておきましょう。
そして常次郎は助けを求めた相手に対してもきちんと防衛線を張っておきます。
1巻の頃とは別人の、したたかに成長した常次朗の姿に感動して終わる堂々の完結編です。
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